「手当て」に期待すること

こんにちは。「一の腕サロン」オーナー/セラピストのSONOKOです。

今日は、一の腕サロンがオールハンドの施術を大事にしている理由について書きます。

「手当て」という言葉をご存知でしょうか。辞書には「応急手当て、傷の手当て、手当てを施す」などの心身の処置に関する言葉が収録されています。

怪我や病気を治すことを意味する医療行為の「治療」とは違い、「手当て」は症状を和らげる・軽減する措置と考えると、わかりやすいかもしれません。

手当ての語源は諸説ありますが、手(肌)で肌に触れることで脳から「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌され、症状がゆるやかに感じられるようになったり、ストレスが減ったりする効果が期待できると、さまざまな研究からわかってきています。

ご自身のことで思い出してみてください。

・幼少期どこかに頭をぶつけて痛いとき、親が頭を撫でて「痛いの痛いの飛んで行けー」と言ってくれた
・転んで足や手の痛くなったところをさすってもらうと、少し安心した
・不安を吐き出したら、背中や腕、肘などをぽんぽんとされ「大丈夫だよ」と声をかけられた
・悲しくて泣いたとき、背中をさすってもらい「今はしっかり泣こう。一緒にいるから」と言われた
・大事な人との別れ際にハグや握手をして、心がじんわり温かくなった など

生まれてから今まで、私たちは誰かの手に癒される機会が多くあったと思います。

私も親や友人、パートナーなど、親しい人の手の温もりでほっとしたり、安らかな気持ちになったりしたことが何度もありました。

高校時代、発表か何かを前に緊張していたとき、友人が一の腕にぽんと触れて「SONOちゃん、がんばって!」と言ってくれたエピソードは原体験のひとつです。

もちろん、マッサージに行ってエステティシャンやセラピストの手で触れられて、心地良さを感じたことも多々。

安心できる人に身を委ねて、手でケアされていると温もりを感じて、落ち着いた感覚になります。

一の腕サロンも、同じような温かみを提供できる場所でありたいと思っています。
だからこそ、オールハンドを選択しています。

と同時に、お客様の肌に触れることで、体温や冷たさ、温かさ、汗をかいているか、乾燥しているかといった情報から、心身のコンディションを読み取り、より良い施術をしたいという思いもあります。

手を通じて届けられること、手を通じてわかること。このふたつを常に考えていたいです。