こんにちは。「一の腕サロン」オーナー/セラピストのSONOKOです。
今日は、読んだ書籍『はじめよう!おうちサロン』(赤井理香、2013、同文館出版)からのインプットについて書きます。
約9年前に出た本ですが、今もAmazonで新品が買えます。私は先日、ブックオフでサロン運営関係の本を探していたときに出会い、古書として購入しました。
本書は自宅をサロンの一部にして開業する人向けに書かれています。
自宅をサロンにする場合、ローコストで始められ、サロン用の新たな家賃が発生しない、お客さまを迎える際に片付けるのできれいな部屋を保てる、などのメリットがあります。
一方で、スペースに限りがあって“魅せ方”が限られる、自宅の場所を知られてリスクが発生するケースもある、などのデメリットも。
どんなことでも正と負の両面があるものです。
ネガティブな面をどうやってポジティブにしていくかは工夫のしどころ。
特に印象的だったのは「サロンの魅力を五感で伝える」との項目です。
店舗とは異なり、お客さまにとって自宅サロンは初めていくとき、特にハードルが高いといいます。
プライベート感があるからこそ、不安や心配、緊張などの感情が生じるというのです。
だからこそ、お客さまが「行こう」と決める判断材料となるサイトで、やるべきことがあります。
本書に書かれていたことをいくつか挙げてみましょう。
・施術者プロフィールで自己開示をする
・サロンの内観や施術の様子を伝える写真を多めに入れる
・サロンでお出しするお茶やサロン内の香りを具体的に書く
・お客さまからの声を具体的に書く(「気持ちいい、と言っていただきました」みたいな抽象度の高い書き方ではなく)
・お客さまの変化を具体的に書く(「すっきりされた様子でした」みたいな抽象度の高い書き方ではなく)
・お茶会を開く(「初めて」の不安を減らしてもらうため)
・講座を開く(いきなり施術よりも足を運びやすい)
など。
“ミステリアス”な雰囲気は「恋愛」においては役立つかもしれませんが、商いにおいてはそうとは言えません。
いかに明確に書くか、見せるか。
ネット上でのサロンの顔ともいえるサイトでは、お客さまにとってわかりにくい=サロンとしては損をしているともいえます。
本書のおかげで「一の腕サロンもサイトの情報をアップデートしつづけよう! 効果測定をしながら改善を続けよう」と気合いを入れるきっかけになりました。
最後に。著者の赤井さんは2019年2月に逝去されたそうです。
本書はとてもやさしく、温かい筆致で書かれています。
赤井さんの書籍を初めて手にした私としては、他の本も読んでみたいな、どんなサロンを運営されているのかなと、気になって検索したところ、お亡くなりになっていることを知りました。
赤井さんが遺された思想、メソッドが伝わる本書と出会えたことをありがたく思います。
今後もサロンに関わるさまざまな情報をお届けしていきます。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました✨